【映画感想】「流浪の月」本屋大賞受賞作の実写化。結末後の更紗と文について考察!

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こんばんは、ぬんです

「流浪の月」見てきました!

原作未読です

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視聴方法

映画館

鑑賞前に注意したいこと

明るい話ではないです

性的描写、暴力描写あり(血も出ます)

概要

公開年

2022年

監督

李相日

あらすじ

帰れない事情を抱えた少女・更紗(さらさ)と、彼女を家に招き入れた孤独な大学生・文(ふみ)。

居場所を見つけた幸せを噛みしめたその夏の終わり、文は「誘拐犯」、更紗は「被害女児」となった。

15年後。偶然の再会を遂げたふたり。それぞれの隣には現在の恋人、亮と谷がいた。

公式サイト より引用

出演者及び役柄紹介

家内更紗(演:広瀬すず、子役:白鳥玉季)

15年前の誘拐事件被害女児

佐伯文(演:松坂桃李)

家内更紗(演:広瀬すず)を誘拐した誘拐犯

中瀬亮(演:横浜流星)

家内更紗(演:広瀬すず)の恋人

谷あゆみ(演:多部未華子)

佐伯文(演:松坂桃李)の恋人

安西佳菜子(演:趣里)

家内更紗(演:広瀬すず)の同僚

【ネタバレあり】感想

視聴後は、明るい話がみてぇ。とはなったものの、全く救いがないわけではなかったです

俳優陣の演技が良く、家内更紗(演:広瀬すず)と佐伯文(演:松坂桃李)の独特の空気感etc

またみたいなと思える映画でした

事件被害者のその後

家内更紗(演:広瀬すず)と佐伯文(演:松坂桃李)は、世間的には「被害者」「加害者」の関係です

二人とも実名報道されていて、顔もさらされています。そのため、実に生きにくい生活を送っています

「加害者」である文が生きにくいのは想像に難くないわけですが、更紗もハードモードな生活を送っているのです。この辺が見ていてつらい

本作では、15年前と現在のみの描写しかなく、事件後、更紗がどのような生活を送っていたのかがわからないのですが、どんな人間関係を結ぶにも「あの事件の被害者」というのがついて回っています

更紗のことを詮索するパートのおばさんたちのシーン、亮の親戚たちと会うシーンは、更紗自身ではなく「あの事件の被害者」としてしか見られていない象徴的なシーンです

それぞれの過去

本作は家内更紗(演:広瀬すず)と佐伯文(演:松坂桃李)を軸にそれぞれの過去についても描かれています

家内更紗(演:広瀬すず)の過去

父が他界した後、母が彼氏と出て行ってしまい伯母(or叔母どちらかは不明)に引き取られます

もともと家に居場所はなかっただろう+夜な夜な従兄に体を触られる という帰りたくない状況に追い込まれます

助けを求める先もなく、偶然出会った文の家に居候します。文と一緒にいる間は、楽しく過ごせているのですが、幸せな時間の終了と辛い人生が待っているのです。。

佐伯文(演:松坂桃李)の過去

本編の最後の方まで、過去が明かされません

描写からして更紗に性的ななにかをした感じはなく、文が性的不能なのかなと察しがつきました。またそのことが原因で、文が誘拐事件に至るまでに何かあったんだろうな。。という憶測レベルで終盤まで進みます

文は、病気(病名不明)によって第二次性徴が来ませんでした。病気だけならまだしも、母親が文のことを欠陥品と思ってしまうという。。

成功した両親と自分、隔離された小屋、実家のシーンは文の息苦しさを十二分に感じることができました

文は「ロリコン」(大人が少女に特別な感情を持つこと)ではなく、もちろん「小児性愛」とかでもない。恋愛感情とか関係なく単純に助けただけだと考えられます(家に帰りたくない気持ちは理解できたでしょうし)

2人の生活で一番印象に残ったのは更紗がケチャップを口につけてしまい、文が拭うシーン。文の感情が揺れた部分です。このまま自分だけは成長せずに、更紗だけが大人になってしまう葛藤。そして更紗への気持ちに。いいシーンでした

中瀬亮(演:横浜流星)の過去

前述の2人よりはシーン数が少ないですが、実家の表彰状がずらりと並べられたシーンで、大体の過去がお察しできます

中瀬亮の好みは、自分を捨てない女。亮がいないと経済的に生きていけない、逃げる先もない、天涯孤独、そんな更紗は亮にとって「最高の」女なわけです

過去に、なぜそういう女が好みなのかというのが隠されています。前述の表彰状がずらりと並べられたシーンが、「捨てない女」に執着する理由です

優秀な子じゃないと捨てられるのでは?という危機感が現れているというわけ。(有能であることが、表彰されると視覚的にわかる)

小さい頃の描写がないので詳細不明ですが、親戚の「優秀だけどやばいやつ」という反応を見るに、家全体で何か問題を抱えていそうです(親戚が気がつくのであれば、両親が気が付かないわけないですから)

そもそもとして、更紗というか1人の人間を好きなようにしていいわけないんですよ、、闇が深い

ちょっと気になったシーン

警察と週刊誌の反応

警察が佐伯文(演:松坂桃李)に過敏に反応するんですよね。文が安西佳菜子(演:趣里)の娘を預かるんですが、安西に確認する前に文の店に突入するんですよ。そんなことある?

週刊誌も何週かにわたって更紗と文を特集するわけですが、センセーショナルな事件だったにせよ、15年前の事件で盛り上がるものなのかなと思ってしまった笑

ちょっと、安西〜

子供を更紗に預けて、彼氏とどっかに行ったきりになってしまう安西。その間に週刊誌は二回くらい最低でも出ているのでどんだけ帰ってこないんだよ

安西は更紗の母親と重なる部分が多く、更紗が安西の娘を預かっているのは更紗自身と重なったからでしょうね

ま、松坂桃李、、!

文が秘密を打ち明ける際、全裸になるんですよ。松坂桃李が

そんなシーンあるなんて思ってなくて、物語的に心が痛むシーンでなんでしょうけど

ま、松坂桃李が、は、裸なんだが??!!?

みたいになってしまって笑

しかも尻向けた状態から、ゆっくり回転してこっち振り返るし、「ぇぇぇええええ?」みたいになりました笑

こういう横浜流星いいね

新境地だよ。。本作のMVPだと思います

やってることクソなのに、お顔が綺麗すぎんだよ

2人のその後

最終的に、家内更紗(演:広瀬すず)と佐伯文(演:松坂桃李)は生活を共にします

「2人で生きていく、、!」みたいな形で終わりましたが、2人でどういくのか気になったので考察してみました

ラストでは文も店を持てなくなり更紗もバイトを辞めてますしね

  • 文の実家に頼る
  • 自ら配信する
  • 細々と生きる

文の実家に頼る

文の実家は確実に太いですので、これが一番安パイな方法ですが、一番選ばない選択肢かと思われます

わざわざ家を出てきて喫茶店開いているわけですし、母親が更紗を受け入れるとは考えにくいです

自ら配信する

警察や週刊誌の反応をみるに、2人の生活には需要がありそうです

ただ、こういうのは飽きられたら終わりですし、慎ましく生きていきたいと考えているに違いない2人がこの選択を取るとは思えません

細々と生きる

細々と生きるといっても、顔を晒されたりして仕事が続かないため、接客業は難しいのかなと考えられます

顔を晒されるという社会ではあるものの、匿名でも仕事ができるという側面もあります

家でできるような仕事で、人とあまり関わることなく収入に得られるようになれば2人は生活できるかもしれません、が厳しいことには変わりなさそうです

【まとめ】「流浪の月」

スローテンポすぎる(逆に説明が少ない)と感じるところもありましたが、満足です!

文・更紗は極端な例でしたが、表面的見えることと当人たちの認識は全く違うということを強く感じた映画でした

バイトのおばちゃんたちみたいに、わかったように考えを押し付けちゃう、、なんてことをしないように気をつけたいです

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