【映画感想】「渇水」水道職員からみる貧困を描いた作品。岩切俊作(演:生田斗真)の行動を考察!

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こんばんは、ぬんです

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視聴方法

映画館

鑑賞前に注意したいこと

ネグレクト描写はあり

概要

公開年

2023年

監督

髙橋正弥

あらすじ

日照り続きの夏、市の水道局に勤める岩切俊作(生田斗真)は、同僚の木田(磯村勇斗)とともに来る日も来る日も水道料金が滞納する家庭を訪ね、水道を停めて回っていた。妻(尾野真千子)や子供との関係もうまくいかず渇いた日々。県内全域で給水制限が発令される中、岩切は二人きりで家に残された恵子(山﨑七海)と久美子(柚穂)の幼い姉妹と出会う。父は蒸発、一人で姉妹を育てる母(門脇麦)も帰ってこない。困窮家庭にとって最後のライフラインである“水”を停めるのか否か。葛藤を抱えながらも岩切は規則に従い停水を執り行うが―

映画公式サイト より引用

出演者及び役柄紹介

岩切俊作(演:生田斗真)

水道局職員

小出有希(演:門脇麦)

2児の母親

木田拓次(演:磯村勇斗)

岩切俊作(演:生田斗真)の同僚

岩切和美(演:尾野真千子)

岩切俊作(演:生田斗真)の妻

感想

水道局職員の視点から、水道代を滞納している人々の生活を描いた作品でした

姉妹と夏休み

いろんな人が、いろんな事情で水道料金を滞納するのですが、一番スポットが当たるのが、小出有希(演:門脇麦)の娘たち

父親が蒸発してしまい、母親は夜のお仕事で家をあけがちという状況でした

夏休みで学校はなく、その期間少ない母親の給料で姉妹は生活しなくてはならない。しかも、最終的に母親は長い間家に帰らなくなってしまうので、姉は生きるために泥棒をします

姉役の子役の子が非常に上手で、両親が帰ってこないと理解しながらも、帰ってくると信じている妹には話をあわせてあげたり、近所のおばさんにカッとなって水をかけてしまったり、演技うますぎ!
素敵な演技でした

岩切俊作(演:生田斗真)の行動を考察!

最後に、岩切俊作(演:生田斗真)は姉妹を連れ出し、そのことが原因で退職に追い込まれます

突拍子もない行動に見えますが、下記のように考えました

岩切は、妻と息子と別居中で、寂しさを感じています。会いに行った時も息子はそっけない態度(無愛想だった父親が急に優しくなったら、怖いよね)をとられ、妻には帰ってほしいといわれる。岩切は、妻と息子にとって自分は「不要な人物」と認識されていると感じてしまいます

途中で、いわゆるヒモ男に向かって「妻とうまくやるにはどうすれば」と聞くシーンがあるのですが、おそらくヒモ男が母親と彼女とうまくやっているのが羨ましく感じたんだと考えられます

岩切は要は「誰かに必要にされたい!」という気持ちが大きかったんじゃないんでしょうか?仕事では、やってきてほしくない存在で、生活を破壊しにきていますからね(払わないのがいけないのが大前提ですけど)

そこで、姉妹の登場です。姉妹は親がいなくなり助けを必要としていました。家族にも仕事で触れ合う人々にも要らないと言われている岩切は、姉妹なら必要としてくれると感じたのではないでしょうか?

親からも虐待を受け、家族を守るということが曖昧だったものの、実際に家族がいなくなったことで初めて大切さに気付いたのではないでしょうか と私は考えました

まとめ

水道局職員から描く貧困かとおもいきや、水道局職員側の漠然とした不安等も描いた人間臭いドラマでした

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