こんばんは、ぬんです
トラウマ黒目阿部サダヲ映画 見てきました!
ちなみに、原作未読です!
視聴方法
映画館
鑑賞前に注意したいこと
PG12ってまじ?ってグロさ
痛みが想像できるゆえのグロさって感じで、「バイオハザード」とかが大丈夫でもこれはだめという人はいるかも。グロいのもあるけど痛い。めちゃくちゃ痛い。思わず手を抑えちゃう
もちろん血がダメな人も避けたほうが良いです
しばらくパン屋いけねぇよ、、
概要
公開年
2022年
監督
白石和彌
「孤狼の血」
あらすじ
ある大学生・雅也のもとに届いた一通の手紙。
それは世間を震撼させた稀代の連続殺人鬼・榛村からだった。
「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人が他にいることを証明してほしい」。
過去に地元のパン屋で店主をしていた頃には信頼を寄せていた榛村の願いを聞き入れ、 事件を独自に調べ始めた雅也。
しかし、そこには想像を超える残酷な事件の真相があった―。
映画公式サイト より引用
出演者及び役柄紹介
榛村大和(演:阿部サダヲ)
24人を殺害した死刑囚。パン屋を営んでいた
筧井雅也(演:岡田健史)
Fランに通う大学生。榛村大和(演:阿部サダヲ)に頼まれ、事件を捜査する
金山一輝(演:岩田剛典)
謎の男
ボサボサに伸びた長髪だというのにイケメンだとわかる岩田剛典
加納灯里(演:宮﨑優)
筧井雅也(演:岡田健史)と同じ大学に通う女子学生
筧井衿子(演:中山美穂)
筧井雅也(演:岡田健史)の母
【ネタバレあり】感想
「マルモのおきて」が見たい、、平和な世界がみたい、、、
いや、そもそも!こんなイヤミスな終わり方あってたまるか!!
映画としてはどうだったのかというと、弁護士事務所の個人情報の扱いの杜撰さとか気になるところはあったものの、考察しがいのある映画で大満足でした
阿部サダヲと岡田健史の演技合戦
本作の推しポイントはやっぱり俳優さんの演技
榛村大和(演:阿部サダヲ)が逮捕されてからの後日談のため、榛村大和と筧井雅也(演:岡田健史)が会話をするのは基本的に面会室のみとなります。時系列自体はあるものの、なんもない部屋での会話がメインなわけです
でも飽きないし、表情で筧井が榛村にどういう感情を持っているかわかるのよ、すごいよ、、岡田健史映画出るたびに上手くなってません??
阿部サダヲ 黒目怖すぎる
24人を殺したサイコパスなんですが、住民には愛されています
近所の住民のおじさんに、「あの人に匿ってくれ!とか言われたら匿ってしまいそう」とまで言われています
老若男女関係なく、簡単に人を支配し、仲良くなる
完全に支配している筧井雅也(演:岡田健史)に言う「すごいね」の恐怖
榛村の過去がほとんど語られないだけに、この世のものとは思えないけど、実在している恐怖の闇 みたいな感じで、夢に出てきそう。演じきってる阿部サダヲが怖いぞ
岡田健史もうまいなー
筧井雅也(演:岡田健史)は、家庭環境が良くなく自尊心が低い子として育ちます。母親は自分の意思がない人で、父親にこき使われています。さすがに、ビール何本必要かくらいかは決めてくれよ笑
そんなあまり良くない環境で育った・筧井雅也は簡単に阿部サダヲの言いなりになってしまうんです。仲良かったからと言って、24人も殺した死刑囚の冤罪はらそうってならんよw
特に「榛村の息子かもしれない」と信じ込んでいる部分の女子高生に笑いかけるシーン、映画「テッド・バンディ」思い出して怖かった
演出もよく、「Fラン大学で孤立している筧井」と「サイコパスに可愛がられる選ばれた筧井」が交互に出てくるんですよ。榛村には、外の世界が見えないけれど、筧井の状況(楽しくない大学生活)やかけてほしい言葉、どうやれば思い通りに動かせるかがよくわかるんですよね 阿部サダヲ、怖
思い出の味のオレンジジュースもずっと飲んでるしね、怖
終わりが嫌すぎる
加納灯里(演:宮﨑優)とめでたく付き合いラブラブで終わるのかと思いきや、加納灯里が榛村の信奉者だということがわかります
たしかに、怪我してたからって舐めたりしないよな普通
じゃなくて、筧井がまだ榛村の支配下にあること、榛村の「被害者は何人いるかわからない」(=殺し以外にもたくさん支配したから正確な数字はわからないともとれる。それにご丁寧に遺灰を撒いて木を植える男が殺した人数覚えていないと思えない)の意味がわかって、阿部サダヲ 怖 ってなるわけです
金山一輝(演:岩田剛典)の扱いを見るに、加納灯里が犯罪の片棒を担いでもおかしくないですよね、なんなら殺されたいくらいに思ってそうだし、立件できた事件以外の被害者たちの接点の説明はないわけですから、信奉者が手伝っていてもなんら不思議じゃないんですよね、怖
ターゲットの高校生たちは、自分より小さい子が困っていたら助けそうだし、、、ね?
気になる脇役たち
金山一輝(演:岩田剛典)の元同僚として、コージ・トクダが登場したり、
殺害現場の山の管理人として、岩井志麻子が登場したり、いいチョイスでした笑
結局、榛村は何をしたのか
筧井雅也(演:岡田健史)の視点から描かれる榛村大和(演:阿部サダヲ)のため、榛村の全ては明かされませんでした。まぁ榛村が何をしたのかわからない底知れぬ怖さというのも本作の魅力ともいえます
なんだけど、なんで殺人鬼が殺人鬼になったのかとかって、結構気になるんだよね!わたしは!
なので、わたしなりの考察をしてみようと思います(原作にはあるのかな?)
殺人の開始と件数
まずは、榛村大和(演:阿部サダヲ)のターゲットと年表、犯行を整理します
ターゲット
- 17-18歳
- 制服を校則通りに着こなす成績優秀な真面目な子ども
- 性別は問わない
- 家族との関係はよくない
年表
- 中学生の時に、小学生に重体を負わせる
- 少年院に行く
- 養子となる
- 筧井衿子(演:中山美穂)、金山一輝(演:岩田剛典)と出会う
- 連続殺人を始める
犯行
裁判では、のべ殺害人数は述べていません
なので開始がいつだったのかetc不明ではありますが、判明している箇所のみ
- 90-100日間の間隔をあける
- 被害者とは知り合いである
- 燻製小屋に監禁し、拷問した後殺害
異色の最後の犯行
上述の通り、ターゲットが決まっており秩序型の殺人犯です。なので冤罪かと思われます。が最終的に、最後の犯行は榛村大和(演:阿部サダヲ)の犯行であることがわかります
相違点
- 年齢(26歳)
- 時間をかけず、拘束もせずに殺害
- 前の殺人との間隔が短い
- 戦利品である爪を持ち帰らない
たしかに、どう考えても榛村らしくない犯行でした
最後の犯行 考察
- 榛村大和(演:阿部サダヲ)の趣味趣向が変わった
- 最後の被害者が特別だった
考察①
「榛村大和(演:阿部サダヲ)の趣味趣向が変わった」
中学の事件、つまり榛村がターゲット層(17-18歳)より若かった時、被害者は小学生で、重体を負わせます。この中学生の時起こしたものが、初めての事件です。(映像化されてる部分では)
刹那的な最後の犯行と一致している部分が多く、最後の最後に刹那的な場当たり的な犯行をしたかった や23人ターゲットを殺してきて最初の事件の快感を得られなかったとも推察できます
考察②
「最後の被害者が特別だった」
私的に推したいのはこちらの考察です
1年で3人のペースで殺害しているため、連続殺人が始まったのは8年程度前からだと推測されます
8年前というのは、最後の被害者が17-18であったということです
「小さい時の母の爪は綺麗だった」と最後に言い残しているように、榛村の最終的な殺したい、支配したい目標は母親だと推測されます。ただその母親はもうこの世にはいないか、殺せない(刑務所の中とか)状態にあり、最後の被害者が、異父妹や母の親戚、非常に良く似ているから本星(ターゲット)にされていた可能性が高いです
また、榛村と最後の被害者は、潔癖症(強迫性障害)と類似点も有り、「爪が綺麗だった」(爪を綺麗にしておかないとダメだったともとれる)母の血縁者であった可能性は高いのではないか?と考えました
なんらかで、最後の被害者を殺し損ねた榛村が、彼女に似た高校生を身代わりとして殺し始めたのかもな と思うとなんか納得、、、
できるわけないでしょ!こわ!
【まとめ】「死刑にいたる病」
阿部サダヲを直視できなくなる作品です
季節外れの桜の花びらをまいているのかと思ったら、被害者の爪だったなんて映画多分そうそうないと思う。。。
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