【映画感想】「前科者」保護司の立場から描かれる前科者の更生の物語

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こんばんは、ぬんです

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視聴方法

映画館

鑑賞前に注意したいこと

PG12(さすがに12歳以下が見たいと思える映画じゃないような、、)

ドラマ版もありますが、見なくても全然楽しめました

サスペンスのような要素もあるのですが、ヒューマンドラマが主です

涙脆い人はハンカチ必須

概要

公開年

2022年

監督

岸善幸

「あゝ、荒野」など

あらすじ

ふたつの仕事をかけ持つ阿川佳代、28歳。コンビニ勤務は至って平穏だが、もうひとつの務めは波乱に満ちていた。元受刑者の更生を助ける保護司という仕事で、国家公務員だがボランティアのため報酬は一切ない。それでも阿川は、次々と新たな問題を起こす前科者たちを、「あなたは崖っぷちにいます!」と厳しく叱り、「落ちたら助けられなくなります」と優しく励ます。「もっと自分の人生を楽しめば」と周りには言われるが、何があっても寄り添い続ける覚悟に一点の曇りもなかった。そんな中、阿川は殺人を犯した工藤誠を担当することになり、懸命に生きる彼を全力で支える。ところが、工藤は保護観察終了前の最後の面談に現れず、社員登用が決まっていた自動車修理工場からも悠然と姿を消す。折しも連続殺傷事件が発生、捜査線上に工藤が容疑者として浮かぶことで、これまで阿川が隠してきた過去や“保護司になった理由”が明かされていく。置いてきた過去に再び向き合う工藤、彼を信じてその更生に全力を注ぐ阿川。二人がたどりついた先に見える希望とはーー?

公式サイトより引用

保護司とは?

保護司法・更生保護法に基づき、法務大臣から委嘱を受けた非常勤の国家公務員で、犯罪や非行に陥った人の更生を任務とする。活動内容に応じて実費弁償金が支給されるが、給与は支給されず、民間のボランティアによって成り立っている。保護司法の第1条には、保護司の使命が次のように掲げられている。「保護司は、社会奉仕の精神をもつて、犯罪をした者の改善及び更生を助けるとともに、犯罪の予防のため世論の啓発に努め、もつて地域社会の浄化をはかり、個人及び公共の福祉に寄与することを、その使命とする」。

公式サイトより引用

初めて知った職業なんですが、大事なお仕事なのに無報酬なんですね、、

出演者及び役柄紹介

阿川佳代(演:有村架純)

保護司

工藤誠(演:森田剛)

阿川の保護観察対象者

滝本真司(演:磯村勇斗)

警視庁の刑事

(演:若葉竜也)

謎の男

鈴木充(演:マキタスポーツ)

警視庁の刑事

斉藤みどり(演:石橋静河)

阿川の初めての保護観察対象者

高松直治(演:北村有起哉)

東京保護観察所の保護観察官

コンビニ店長・松山(演:宇野祥平)

佳代がアルバイトするコンビニの店長

「罪の声」の印象が強いですね

遠山史雄(演:リリー・フランキー )

工藤誠の義父

宮口エマ(演:木村多江 )

遠山史雄の弁護士

【ネタバレあり】感想

被害者・加害者どの立場の人にも感情移入がしやすく、見応えのある映画でした

サスペンス的な要素はあるものの、展開自体は比較的読めました(「僕伏線なんで!ここ大事なんで!」くらいの勢いで伏線が出てくる笑)

本作は、保護司の視点から描かれる前科者の更生。これだけだと間伸び感があったと思うんですが、サスペンス要素がスパイスとなって集中力が切れずに楽しめました

保護司とはなにかがわかる

現実的ではない部分(阿川佳代(演:有村架純)があまりにも警戒心がないとか)はあるものの、「保護司」という職業を知るよいきっかけになりました

本作の後半にて、阿川がなぜ保護司になったのか?という答えがでるのですが、そのくらい強い思いがないとやれない仕事だなとおもいました

事件関係者の後日談でもある

メインの3人である、阿川佳代(演:有村架純)・工藤誠(演:森田剛)・滝本真司(演:磯村勇斗)は、全員殺人事件関係者であることが判明します

阿川と滝本

二人は中学時代交際関係にありました

仲睦まじかったようです(本作が、中学時代の阿川と滝本のキスシーンから始まるので違う映画見たのかと思った笑)

ある日阿川は浮浪者に襲われそうになります。その場にいた滝本の父が、阿川の身代わりとなり死んでしまいます

阿川は?

事件の後、街を飛び出し大学を卒業。その後就職したのですが、事件のことが頭から離れられません

就職後体調を崩し、退職した後、偶然保護司に出会います。滝本の父に生かしてもらった命を、保護司を行うことで活かそうと考えました

滝本は?

滝本は、父を理不尽な形で失います。犯罪者には厳しく、手掛かりをつかむためなら手段を選ばない刑事へとなりました

めちゃくちゃ余談

もしかして朝ドラ「ひよっこ」?と5回くらいおもった。。笑

工藤

工藤は、義父・遠山史雄(演:リリー・フランキー )に、母を殺されます

弟・実(演:若葉竜也)と共に擁護施設に行くことになりますが、そこで虐待をうけます

擁護施設から出たあと、職場でいじめにあい、母を馬鹿にされたことをきっかけに同僚を刺殺します

出所後、弟と再会し、弟の復讐に加担するようになります

阿川に出会うまで、支援から漏れ続けた工藤。阿川に諭される時には、犯人隠避・証拠隠滅・殺人未遂などを犯してしまいます

没入感

主演の有村架純をはじめ、過去に一癖も二癖もあるキャラクターを見事に演じられているなと感じました

最後の工藤誠(演:森田剛)が子供のように泣くシーンなどなど。。スクリーンでぜひみてほしい(「ザ・クイズショウ」の最終回の横山裕おもいだしてしまった)

全体的にしらけることがなく、メッセージ性のある作品になったのかなとおもいます

細かいことが気になるのが。。

警察官拳銃奪われすぎだなと、、おもいました。。笑

【まとめ】「前科者」

今年のベスト10に食い込みそうなレベルの面白さでした!

人は一人では生きれない、どんな人であっても。というあったり前のことを実感させられました。また、暗い展開ながらも最後は希望が持てる作品です

阿川のように菩薩にはなれませんが、このコロナ禍も相まって人とのつながりを大切にしたいと思える映画でした

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