こんな人におすすめ
表紙にも書いてありますが
下記のお悩みを持つ方におすすめです
- 自分の考えが浅いと感じる
- 思考が堂々巡りになって進まない
- 論理的な誤りを指摘される
読もうと思ったきっかけ
自分の考えが浅いなーと感じることがあったので、購入しました
書評
先生(著者)、考えが浅い・早杉くん、物知りな・文殊さんの3人の会話とレッスンごとに問題があり非常に読みやすい文章でした
文殊さんの必要性があんまりわからなかったのですが、最後にわかります(ミステリー小説みたいでした笑)
特にタメになったレッスン
全て参考になったのですが、とくに参考になった3レッスンについて話していこうと思います
レッスン2「思考には2つのモードがある」
脳には2つのモードがあって、システム1の「直観(オートモード)」とシステム2の「熟慮(マニュアルモード)」があるんだそう
熟慮は直感だけだとわからないものを対処します。熟慮を鍛えることが、深く考えることができるコツなんだそう
レッスン3「早とちりのメカニズムをつかむ」
私も時々やってしまう「はやとちり」
本著に載っている具体例がわかりやすいので載せます
大学生の華子さんは、感受性が豊かである一方で、実務的なことには関心が乏しい。ヨーロッパに長期間滞在していたことがあり、少しならフランス語やイタリア語を話すこともできる。彼女の進路はまだはっきりとはしていないものの、書道の才能があり、恋人の誕生日にはプレゼントとして詩を書いて贈った。
——それでは、華子さんが大学で学んでいるのは、「経済」と「美術史」のどちらである見込みが高いだろうか?
本著より引用
直感で考えると華子さんは「美術史」専攻な気がします
そこで少し立ち止まってみます。自分の大学や自分の知り合い、会社の人思い浮かべてみてください。「経済学部出身」の方が圧倒的に多くないですか?
調べたことないですが、大きい大学でも文学部の美術専攻は2桁かもしれないですけど、経済学部4桁くらいいますよね??
これが「代表性バイアス」というやつです。気をつけたいですね
レッスン10「怪しい話に惑わされないために」
陰謀論とかについての話です
「ワクチンを打ったら〇〇!」みたいな話だと、流石にないでしょと思うのですが、「〇〇大統領暗殺は、陰謀だったんだ」みたいな話だとちょっと気になってしまいます笑
さまざまなバイアスをうまく利用した話なので、騙されないようによく考えていくうと思います
最後の問題を考えてみる
最後の問題は以下の通り
読者は、文殊さんの性別についてどう思っただろうか?
本著より引用
私「文殊さん、女だと思ってたんだけど……」
文殊さんは知的な黒髪ショートヘアのメガネをかけたイメージを想像して読んでいました(妙に具体的)
だって、早杉くんには「くん」付けなのに、文殊さんには「さん」付けじゃないか!なによりこの文殊さんって名前がなんか女っぽいのよ
で、気になって最初に戻ったんですよ
そしたらね
文殊真理です。苗字は「もんじゅ」で「真理」は「まこと」と読みます。
本著より引用
と言っていて「まこと」さんの男女比率はわからないですけど、圧倒的に男性が多そう!
でも、この「真理」と書くのは圧倒的に女の人が多そうだなぁ…いや、「マリ」と読ませずに「マコト」と読ませてるところが男性の可能性が高そう
そしてなにより、これはレッスン3「早とちりのメカニズムをつかむ」でやったやつじゃないかー!と最後の最後のまた自分の考えの浅さに気付かされました笑笑
まとめ「遅考術」
非常に読みやすく、かつタメになる本でした!まだまだ考えが浅いので鍛えていこうと思います
コメント