こんばんは、ぬんです
Huluのおすすめに出てきたのが、「マイレージ・マイライフ」。
公開当時(2009年)はCMだけみたことがありまして、洗練されたジョージ・クルーニーの華麗な仕事姿&マイルを貯めるおじさんの話、面白そうだなぁと子供ながらに思ってました。
(昔興味あった映画をおすすめしてくるHuluすごくないですか?え?超能力者?)
視聴方法
Hulu
鑑賞前に注意したいこと
ちょっとしたラブシーンはあり
主人公の仕事が、雇用主に変わって解雇を言い渡す仕事なので、苦手な人は避けたほうが良いかも
概要
ウォルター・カートンの同名小説を映画化。ゴールデングローブ賞では、脚本賞を受賞。
なお、この年のゴールデングローブ賞は、「アバター」などの作品がノミネート。
制作年
2009年
監督
ジェイソン・ライトマン
あらすじ
雇用主に雇われ解雇を通告を行う・ライアン・ビンガム(ジョージ・クルーニー)。彼の夢は、アメリカン航空史上7人目の1000万マイル達成者になること。人間関係も荷物も少ない方が美徳と考えている彼だったが、二人の女性と出会うことで考えに変化が生じる。
出演者及び役柄紹介
ライアン・ビンガム(ジョージ・クルーニー)
意識高い系独身貴族マイラー。ホテルの方が家より長くいる。ドライな関係を好む。
ナタリー・キーナー(アナ・ケンドリック)
ライアンの会社の新人。大学を主席で卒業したが、ボーイフレンドに合わせてライアンの会社に就職。
アレックス・ゴーラン(ヴェラ・ファーミガ)
ライアンが、バーで出会ったオトナナオンナ。ライアンと意気投合する。
吹替は、アンジェリーナ・ジョリーなどで知られる深見梨加。これだけでええ女感がすごい(字幕で見たけど)
抑えたい背景ポイント
本作は、2009年公開映画。リーマンショックがどうこうという具体的な話は特にないものの、リーマンショックを意識して描かれています。
リーマンショックは、2008年に、リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが、経営破綻したことによる世界規模の金融危機のこと。
ライアンの仕事は、首切り。何十人もの人に戦力外通告を行うシーンが数回流れます。
景気が悪くなるとライアンの仕事は増えるため、アメリカ中を飛び回っているのです。
感想
下記から、ネタバレ含まれます
テレワーク時代に考えさせられる
ナタリーは、解雇通告を遠距離からオンラインですること提案します。
ライアンは出張がなくなるので、大反対をするのですが、ナタリーの意見は至極ごもっとも。
ナタリーの主張としては、出張費の削減と仕事の非属人化です。
結局ライアンと一緒に飛び回っているうちにナタリーの考えは変わってくるのですが、今のこの世の中で考えさせられるシーンとなっております。
人生を変えてしまう職業のオンライン化
先に言ってしまうと映画での結論がありません。
ただ、解雇通告という人生で大きな転換期を迎える仕事を「非属人化」や「出張費の軽減」で、オンライン化してよいのか?という答えの出ない問いを投げられたようなきがします。
解雇通告をされた人々の反応自体は様々あるにせよ、人生において大きな出来事になっていることには間違いありません。
実際に、私もオンラインで解雇通告を受けたらどうだろう?と思いました。
嫌ですね。そもそも解雇通告受けること自体いやですけど、仕事を失った上に、プロでもなんでもない人にマニュアル通りに通告される。
でも、出張費の経費の削減や、非属人化って大事な要素だと思うんですよ。ライアンがいなくなったら、誰も解雇通告できなくなる。なんてこと企業としては避けたいところです。
コロナでテレワークなどが推奨されている世の中で、考えさせられる映画でした。
ラストは怒涛の展開
あーはいはい、アレックスとうまくいってナタリーと仲良く仕事していくのね、めでたしめでたし〜と思っていたのですが、ラストで全て覆されます。
アレックスとは割り切った関係でしたが、ライアンの妹の結婚式やナタリーの言葉によって、ライアンがアレックスを大事にしたいと感じるようになります。
自己啓発スピーチも途中ですっぽかし(依頼を受けた時は、めちゃくちゃテンション上がっていたのに)、アレックスの元へと向かう彼に待っていたのは、悲惨な現実でした。
アレックスの正体とは
アレックスには、夫も子供もいました。ライアンは全てを察して彼女の家の前から去ります。
そのあとすぐに念願の1000万マイルを達成しますが、ライアンはちっとも嬉しくありません。
もともと割り切った関係を望んでいたライアン。彼にも落ち度はありますが、1000万マイルを達成しても心が晴れない表情。辛い。
ナタリーとの別れ
ナタリーが対応した一人が、本当に自殺してしまいます。ナタリーは、このことがきっかけで退社します。
転職面接の際にライアンはナタリーの受けている会社へ推薦状を送ります。ナタリーのことを否定していたライアンからとは思えない「雇って損はしません」という内容の推薦状が届くのです。
ナタリーとは、前向きな形で終わります。が、解雇通告した人物の自殺がきっかけで、関係が変わってしまうという辛い展開でした。
ラストシーンは、ジョージ・クルーニーの演技が光る
ラストは、飛行機の電光掲示板を見つめるライアン。セリフはありませんが、どこか切ないものを感じさせます。
怒涛の畳み掛けでしたので、視聴後軽く放心状態になってしまいました。
ライアンは、1000万マイルを達成したものの嬉しくなく、挙げ句の果てに恋人とは別れてしまう。人生に必要なものはなにか?考えさせられました。
「マイレージ・マイライフ」まとめ
コメディ映画で、クスッと笑えるようなシーンも多いです。展開も早いので、飽きずに視聴はできるはず。
2009年公開の映画ですが、対面vsオンラインや不況などなどしみる描写がいっぱいあります。
人生になにが必要か?どう生きるか?と考えさせられる映画です。
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