【映画感想】「ザリガニの鳴くところ」衝撃のラスト!ラストシーンにつながる伏線と考察

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こんばんは、ぬんです

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視聴方法

映画館

鑑賞前に注意したいこと

キスやちょっとした濡場、虐待描写はあり

アンミカが宣伝してるテンションで見に行くと辛いですw

概要

公開年

2022年

監督

オリヴィア・ニューマン

あらすじ

1969年、ノースカロライナ州の湿地帯で、裕福な家庭で育ち将来を期待されていた青年の変死体が発見された。容疑をかけられたのは、‟ザリガニが鳴く”と言われる湿地帯でたったひとり育った、無垢な少女カイア。彼女は6歳の時に両親に見捨てられ、学校にも通わず、花、草木、魚、鳥など、湿地の自然から生きる術を学び、ひとりで生き抜いてきた。そんな彼女の世界に迷い込んだ、心優しきひとりの青年。彼との出会いをきっかけに、すべての歯車が狂い始める…。

公式サイトより 引用

出演者及び役柄紹介

カイア(演:デイジー・エドガー=ジョーンズ)

沼地に住む女、街の人からは疎まれている

テイト(演:テイラー・ジョン・スミス)

漁師の息子

チェイス(演:ハリス・ディキンソン)

街の人気者、被害者

感想

最初から見返して、全伏線回収したいわ

カイアが感じている世界

本作は、チェイス(演:ハリス・ディキンソン)が何者かに殺され、チェイスと男女の関係にあったカイア(演:デイジー・エドガー=ジョーンズ)が殺人の容疑者として捕まるところから始まります

カイアは、沼地に住む少女と言われ、街のはずれの湿地帯に一人で住んでいます。要するに街の人々から厄介者にされているというわけ。大半の街の人がカイアが犯人として見なし、犯人として話が進んでいくのですが、最終的にカイアの無罪が証明されるのです(正確にはここがラストではないんですが)

その裁判の様子とともに、カイアの人生が描かれていきます。DV父親のせいで家族が散り散りになり、父もいなくなって、一人で生きていくことになります

カイアは学校にも通わず、ザリガニが鳴くと言われる湿地帯で一人で住む彼女は、通常の善悪と異なる判断基準が生まれるわけです。これが本作のミソでございました

ラストシーンの伏線

カイアは、テイト(演:テイラー・ジョン・スミス)と結婚し、子供もでき幸せに暮らします。「二人は幸せに暮らしましたとさ」という御伽噺あるあるのナレーションが聞こえるようなラスト

で終わらないんですよw

カイアの死後、遺品を整理していたテイトは、チェイス殺害の証拠を見つけるわけです

全てを察したテイトは、証拠を隠滅します

チェイスは婚約者もいながらカイアと浮気したり、カイアに行為を強いたり最低男なんですけど、「他の場所に移住する」とか選択肢はあったはずです。でも彼女にはその選択肢はないんですよね

自分のテリトリーに侵入してきたチェイスは、生きるために邪魔な存在です。生き物と同じように、カイアは生きるために殺害したんですよ。有罪にならない賢さやしたたかさというよりは、生きるか死ぬかと言う感じで罪悪感はないのでは?と考えられます(まぁ彼女の場合は本も読めますので善悪の概念自体はあると思いますけどね)

で、「実はカイアがチェイス殺害を実行していた」のラストにつながる伏線について話していこうと思います

  • 父親
  • 編集者との話

父親

DVの父親から、家族が一人、二人と消えていくシーンがあるものの、父親に関しては「父も去った」というナレーションがあるだけで、父親がさっていく姿がないんですよね

生きるためにカイアが父親を殺したのでは?と考えました

父親が消えるまでの流れとして「父親とうまくやる術を覚えた⇨母からの手紙⇨父激昂⇨父は去った」なんですよ

つまり、母親の手紙によって父は暴走し始めたわけです(元通りになったともいう)。カイアは身の危険を感じたはずです。父親をどう殺害したのかはわかりませんが、少し前に「お酒を飲んで泥酔しているシーン」もあり、小さな女の子でも状況によっては殺害することは可能ではないでしょうか?

加えて父親とチェイスを同一視しているところがあります。チェイスが排除されましたので、父親も排除されたと考えるのが自然ではないでしょうか?

補足:原作では

原作も読んでみたのですが、原作上、父親は失踪したようです

編集者との話

編集者との食事会の時に、「カマキリって生きるために〇〇をするんです、怖いですが生きるために善悪なんてないのかもしれないですね」という趣旨の内容をいうわけです

食事中にカマキリの話かよwと思ったんですが、この話ってチェイスを殺した話と同じなんですよね

湿地で生きるためにはチェイスを消さなくてはならないわけです

補足:原作では

カマキリに加えて、ホタルのメスの話も書いてあります

カイアはこの判決を望んでいたのか?

カイアは無罪判決をもちろん望んでいたと思います

湿地帯から離れることは彼女にとって死に近いわけです(実際は生きられるんですけど、彼女が福祉施設に行きたがらないところもみるに、湿地帯でしか生きないと考えている)

また、この裁判で勝つことは街の人々への復讐でもあるわけです

幼少期のシーンで学校に行きいじめられた場面、大人になり湿地の女と笑われる場面、カイアずっと疎まれてきました

この裁判で勝つことは、散々カイアを虐げてきた人々へのカイアなりの復讐だったのでは?

原作も読んでみた

弁護士が後から出てくることや、二人の間に子供がいない等 細かいところは違いましたが、概ね同じような内容でした

生物の名前が具体的に書いてあり、調べながら読み進めたので、「へーこんな生き物いるんだ」と学びがありました

【まとめ】「ザリガニの鳴くところ」

湿地帯の美しい映像、練られたプロット、オチまで綺麗に揃った映画で大満足でした

エンドロールで流れるテイラー・スウィフトの曲は、意味がわかると怖い歌で、最後の最後まで楽しませていただきました

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