こんばんは、ぬんです
視聴方法
映画館
鑑賞前に注意したいこと
特にないですけど、差別表現があります
概要
公開年
2023年
監督
荻上直子
あらすじ
須藤依子(筒井真理子)は、今朝も庭の手入れを欠かさない。“緑命会”という新興宗教を信仰し、日々祈りと勉強会に勤しみながら、ひとり穏やかに暮らしていた。ある日、長いこと失踪したままだった夫、修(光石研)が突然帰ってくるまでは—。
自分の父の介護を押し付けたまま失踪し、その上がん治療に必要な高額の費用を助けて欲しいとすがってくる夫。障害のある彼女を結婚相手として連れて帰省してきた息子・拓哉(磯村勇斗)。パート先では癇癪持ちの客に大声で怒鳴られる・・・。
自分ではどうにも出来ない辛苦が降りかかる。依子は湧き起こる黒い感情を、宗教にすがり、必死に理性で押さえつけようとする。全てを押し殺した依子の感情が爆発する時、映画は絶望からエンタテインメントへと昇華する。
公式サイトより引用
出演者及び役柄紹介
須藤依子(演:筒井真理子)
主婦
須藤修(演:光石研)
須藤依子(演:筒井真理子)の夫
須藤拓哉(演:磯村勇斗)
須藤依子(演:筒井真理子)の息子
毎週映画公開してるけど、体大丈夫なんかな
拓哉の彼女(演:津田絵理奈)
障害がある
近所の人(演:安藤玉恵)
嫌な近所の人
緑命会の人(演:江口のりこ)
宗教仲間
緑命会の人(演:平岩紙)
宗教仲間
ホームレス(演:ムロツヨシ)
ムロツヨシと知ってないとわからないくらいのホームレス度
スーパーの客(演:柄本明)
俗に言うクソ客
スーパーの清掃員(演:木野花)
須藤依子(演:筒井真理子)と仲良くなる
緑命会の人(演:キムラ緑子)
リーダー的な存在
【ネタバレあり】感想
「現代って生きづらい、女って生きづらい」(要約)と言うのを描いた作品
CMで受ける印象よりは、テンポは遅いですが、ちょいちょい笑えて興味深い作品でした
普通の主婦が宗教にハマる
筒井真理子さんの怪演が光る作品であるものの、筒井さん演じる・依子自体は普通の、本当に普通にいそうな主婦
夫の失踪をきっかけに新興宗教にはまるのですが、依子のことを責められる人いるんでしょうか
「母であること」「嫁であること」「妻であること」=介護家事は女がやって当然であること を丁寧に描いていきます
宗教に縋っていかなきゃ耐えられなかったのは容易に想像がつきます
子供が巣立った後に一人残された母親が宗教にハマるのはあるあるなのか、今年見た映画「そして僕は途方に暮れる」なんかでも描写がありました
依子も「そして僕は途方に暮れる」の場合も、自分で稼いで、家族に迷惑にならない程度の趣味程度?(宗教で趣味もクソもないと思いますけど)の宗教のハマり方なのと、宗教の活動を通して人と交流して寂しさを埋めたりしているのかなぁと思いました
息子カップルの行方
私はあの後別れたと考えてます
そもそも彼女もしたたか
息子の彼女もしたたかですよね
依子が「息子と別れてください」って言ったら、彼女が「息子に縁を切るように言われた」と言うんですよね
これ、本当に息子が言ったんでしょうか?
本当に母親のことをそう思ってたら、母の元に来ますかね?
途中で「彼女と一緒に住んでるから」と息子が言うんですが、”結婚してないんすよ”
息子が26歳でそれより6つ上ということで32歳
でも相手は26歳。まだ遊びたい時期の男に、結婚を意識させるには、妊娠とそれを阻む親の排除ですよね
そもそも、本当に妊娠してるのかな?と思いました
別れたと思うわけ
彼女がラストシーンで義理の父親の葬式に来てないんですよね。それに息子も結婚指輪をしていないような?
また、お腹が大きくなりすぎて、来れない可能性もありますけど、依子の攻撃が効いて別れた可能性が高いんじゃないんでしょうか?
依子が自ら「ヤバさ」を見せつけることで、こんな母親を持つ人と結婚しちゃいけないと思わせたんだと私は考えました
持つべきものは友かも知れない
スーパーの清掃員(演:木野花)の出会いが依子を変えたんだと思います
尺の関係なのか緑命会の人以外の交流がない+義理の父の介護が起因か不明ですが、趣味だったフラメンコもやめてますし、友人と呼べるような人が居なかったのかなぁと思います
んで、家の男たちと違って、清掃員さんは「感謝」してくれるんですよ、感謝してくれて、話も聞いてくれて、自分のことのように怒ってくれて。依子が助けているようで、助けられてるんです
ただただ金を積む必要のある宗教に縋る必要がなくなったんですよ
ラストシーンはフラメンコを再開して、強く生きていこうと思ったんじゃないでしょうか
【まとめ】「波紋」
色々と考えられる作品でした!
あと、新興宗教のダンスが癖があって面白くって笑 動画ちょっとあげて欲しい笑
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