こんばんは ぬんです
先日「ヤクザと家族 The Family」を見ました
面白かったです!!
さて、今作3つの時代に分かれてます
最終パート2019年では、暴力団・元暴力団員の生きにくさ、苦悩について描かれております
だだ一般人ぬん なんで生きにくくなったのか全然わからない、、
そもそも”反社会組織”だの”暴力団”だのとかいう文字を映画やドラマでしか見ないしなぁ、、
というわけで、ネタバレなし!
事前に読んでおいたら作品をより一層楽しめる法律周りの話をまとめてみました
✳︎本記事は、法律の専門家ではない映画好きな一般人が調査し、まとめた記事となります。
「ヤクザと家族 The Family」について
「新聞記者」の藤井道人監督作品
1999年、2005年、2019年の3つの時代に分かれており
主人公・山本賢治(綾野剛)の半生について描かれる
公式サイト
そもそも暴力団とは?
警察においては、暴力団を「博徒、的屋等組織又は集団の威力を背景に、集団的に又は常習的に暴力的不法行為を行うおそれがある組織」と定義しており、暴力団は、その高い犯罪性、特有の組織原理、縄張の設定、暴力を背景としての経済目的の追求等を特徴として持っている。
警察庁公式サイトより
主に非合法な方法で、お金を稼いでいる組織の総称のようです
明確な定義などはないと書いてあるサイトもありました
暴対法改正に伴う変化
暴対法とは?
暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律のこと
1992年施行され、数回の改正が行われています
1992年までそもそも法律がなかったことに個人的には驚きですが、
本作では主に2010年以降の改正によった変化について描かれています
どんな改正があったのか
国家公安委員会から適格暴追センターとして認定を受けた暴追センターが、暴力団事務所の付近住民から委託を受けて、自己の名をもって事務所使用差止請求を行うことができることとなった
警視庁公式サイトより
こちらは、2012年の改正によるものです
暴追センターというものが各地に設置され、差止請求が可能になりました
暴力団の弱体化
全国の指定暴力団構成員等(構成員及び準構成員を含む)数は、平成29年末時点で34,500人、前年と比べ4,600人減少した。うち、暴力団構成員の数は16,800人で、前年に比べ1,300人減少し、準構成員等の数は17,700人で、前年に比べ3,200人減少した
現代ビジネスの記事より
暴力団組員の人口は減少傾向にあります
これは、暴対法の改正にともない
「シノギ」(=収入を得る手段)が減っているため、食べていけない職業になりつつあるためです
暴力団をやめても食べれない現実
ヤクザ辞めても、人間として扱ってもらうには5年かかるんです。口座も、保険も、家も
ヤクザと家族 The Family公式サイトより
劇中で市原隼人演じる・細野が上記の発言をします
携帯も銀行口座も作れないだと??どういうこと?と素直に思ったのですが
これは下記の元暴5年条項によるものです
元暴5年条項
暴力団を離脱しても5年間は「暴力団員等」として、組員とみなす規定。政府は2007年、犯罪対策閣僚会議の指針で、企業に暴力団排除条項を定めるよう求めた。福岡県は10年、全国初の暴力団排除条例を施行し「暴力団員等」は「暴力団員、または暴力団員でなくなった日から5年経過しない者」と定めた。多くの都道府県条例や企業の暴排条項も5年条項を盛り込んだ。全銀協は11年、融資や当座預金での取引について暴排条項の参考例で5年条項を盛り込んだが、普通預金口座は「生活口座に用いる場合もある」として対象外とした。
西日本新聞 2019/9/11の記事
5年間は、暴力団とみなされるため、口座などが作りにくいことになります
また、家族がいるケースも多く家族を食べさせるため・生きていくために、空白の5年の間に犯罪に手を染める者もいるそうです
この条項も含め、どう生きにくくなったのかは映画で丁寧に描かれています
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事作成に当たり、さまざまな新聞記事を読みました
こういう事実を全く知らなかったので、知れる良い機会を頂けて本当に感謝です
さて、映画の方は、伏線もしっかり回収されましたし、面白かったです
ですが、暴力団の現状を踏まえてわかるように、明るくハッピーなお話ではないですので、苦手な方は避けてほうが良いです
そして約2ヶ月ぶり綾野剛、とっても良かったです!
参考になれば幸いです!
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