こんばんは、ぬんです。
第71回ヴェネツィア国際映画祭で主演男優賞&主演女優賞W受賞の「ハングリー・ハーツ」を鑑賞したので、感想をまとめてみました!
視聴方法
Hulu
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ラブシーンはあり。冒頭30分は恋愛ものですが、そこから堕ちていくタイプの映画。明るい映画が好きな人にはおすすめしません。
ただ、冒頭5分のトイレのシーンは面白いので是非見てください笑
概要
イタリア映画ですが、ニューヨークのものがたり。会話はほとんど英語。
制作年
2014年
監督
サヴェリオ・コスタンツォ
「素数たちの孤独」など
あらすじ
ジュードとミナは、運命的な出会いをし結婚する。可愛い男の子が生まれるが、ミナは独自の育て方にこだわり始めるようになる。
出演者及び役柄紹介
ジュード(演:アダム・ドライヴァー)
主人公。エンジニア。お腹を壊したことが幸いして、ミナと運命的な出会いをする。
ミナ(演:アルバ・ロルヴァケル)
元大使館勤め。息子の妊娠を期に、独自の治療法などに固執し始める。
他の主な登場人物
ジュードの母、ジュードとミナの息子
感想
登場人物が少なく、アクションが起きるわけでもないです。でも、ジュードとミナの顛末が気になり一気見しました。
下記から、ネタバレ含みます
物語を通して感じる不気味さ
二人は順調に幸せになるのですが、ミナが妊娠したあたりから、少々様子がおかしくなっていきます。
ありふれた夫婦の話、、ではなくなるのです。
ミナだけが狂ったように見えるけれど
ミナの行動は、常軌を逸しています。例えば、熱を出した息子を独自の方法で回復させようとしたり、動物性タンパク質を断固として取らせなかったりなど。
対して夫・ジュードの行動は、まともそのもの。医者に店に行ったり、ミナから息子を守るために親や弁護士を頼ったり。
一見すると、ジュードがおかしくなってしまったミナから息子を守る物語のように見える。。
ただ、「ミナの生い立ち」や「ジュード一家」を考慮すると、ミナだけが悪いわけではないのでは?とわたしは思いました。
ミナの生い立ち
ミナは、親しくしている血縁がいません。結婚式に、誰もミナを昔から知っている人物は来ない。孤独な彼女が、息子に執着してしまったのも無理はないのかなと思いました。
ジュード一家もちょっとおかしいかも。。
途中から、ジュードの実家に息子は避難することになります。ジュードの実家には鹿の剥製がずらり。わたしは、ジュードの実家にゾワゾワしました笑
ジュードの母は、結婚式に親しげにミナに話しかけます。ですが、息子の所有物にしか思ってない発言をしたり。。(ジュードの母は、ミナにお産は犬とおんなじよ!といいます。実の娘に対しておんなじこと言えるでしょうか?)
ジュードも、結構自己中。ミナの転勤を知り離れたくないために、妊娠させたりします。ジュードの母ほどではないのですが、ミナで自分の足りない何かを埋めているようなそんな感じがしました。
息子の名前は?
視聴後に、息子名前なんだっけ。とぼんやり思いました。でも本作、(おそらく)息子名前で一度も呼ばれてないんですよね。
「息子」「孫」「坊や」とかで呼ばれています。
これが、本作の不気味さをましてる要素かなとわたしは思いました。
現に生きている子供なのに、夫婦で取り合うモノのような感じがしました。
衝撃のラスト
ラストは、「ジュードの母が、ミナを殺害する」というもの。
ミナのものになった息子(孫)を取り返すために、起こす行動です。
その代償は大きく、ジュードは、ミナも母親も失ったわけです。
ジュードは、息子も妻も幸せにしたかったはずなのに、1番最悪の結果になって終わってしまいます。
お気に入りのシーン
冒頭のシーンが、なかなかにコミカル。前評判と違って面白い作品なのかな!?と思ってしまうほどでした。(コミカルな部分はそこだけでした。)
どんなシーンなのかというと、中華屋のトイレに閉じ込められて二人が出会うシーン。ジュードは、お腹が痛くて出てきた後に二人が会うのですが、映像なのにこちらまで匂ってきそうなおもしろさ。ここだけは笑えるのでよかったら笑
「ハングリー・ハーツ」まとめ
イヤミスが好きな人にはたまらない映画かなとおもいます。日常の中にある狂気を感じられる作品でした。
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